船員の私がパワハラを告白するまで。決断の勇気を振り絞った転職の日まで。【1】

こんにちはまさおです。

今日は私が過去に一度だけ経験した

【転職】について話したいと思います。

目次

 

 

私の仕事「船乗り」

その前に前置きを少しだけ。

私は現在25歳の船乗りをしています。

船乗りと言っても多くの人には

「漁師さん?」

と言われますが、

漁師さんではありません。

具体的にいいますとタグボートという

大きな船を陸につける時に押してあげたりして

船が着くのを手伝うお仕事をしています。

 

と言ってもこの記事を読んでくれている方は

おそらく船員の方がほとんどだと思いますので

その程で書かせてもらいます。

 

商船学校をなんとなーく卒業

出身学校は5商船と言われる商船高専です。

取得海技免状は3級で、機関部です。

2級を何度か受験しましたが、

そもそも船の仕事に全く興味がなかったので

案の定受かりませんでした。

 

そんなやる気の無い私にも

学校の先生方は

「お前たちは、将来たくさん稼ぐのだから

しっかり勉強をしなさい。」

だの

「船乗りの世界は3年で1本貯まる」

だの言われて育つもんだから

大して頑張らずともこの学校を卒業したら

そこそこの生活は出来るから

適当に過ごしていました。

 

そして、学校を無事卒業し

就職しました。

私が就職したのは

船会社でいう当時のビッグ3

でななく、その1個下のなんとかユナイテッド

という会社でした。

 

友達も「その会社なら間違い無いよ」

と何人も励ましてくれました。

 

からしたら

大して努力したつもりもないですし、

寮の先輩に夜中連れ回され

学校ではほとんど寝ていた記憶しかありません。

 

それなのにこんな会社に入れて

親や、先生からは

「将来安泰だな。」

「最初はきついだろうが

絶対辞めるんじゃ無いぞ。」と言われてました。

 

私には、そんなに安泰ならよかった。

という気持ちと同時に

ここまで言われたのだから

少々の事があってもやめられないな

というまだ本人は気づく事のないプレッシャーが

芽をだしていました。

 

船会社へ就職と怖い先輩

そんなこんなで私は

はじめての船に乗船しました。

 

乗船期間は3カ月の予定でしたので

はじめが大事と思い、

かなり気合いが入っていたと思います。

 

  • 挨拶は大きく
  • 服装はしっかり
  • 夜はお酒を勧められても深酒はしない
  • 掃除は人一倍綺麗に
  • 敬語ははっきりと

などなど。

 

しかしこれは最初の3日くらいまででした。

 

というのも、私の年の1番近い先輩は35歳で

見た目もその船で1番ガラの悪い

ざ、ガラ悪船員さん

て感じの方でした。

 

外見を具体的に言うと

  • 背は高くないが、太っていてガタイがいい
  • 短髪で上だけパーマ&金髪
  • ひげぼーぼー
  • 黄色の色付きメガネ
  • 声は威圧的なガラガラ声
  • 基本腰パン

とまぁ、どこにでも1人はいそうな

ガラの悪い先輩でした。

 

しかし、案外こういう先輩ほど

面倒見のよいものです。

そして仕事もできるってもんです。

少なくとも私のその先輩は

(ガラ悪先輩と呼びます)

私が乗船してから1番私を可愛がってくれました。

そして当時乗船していたなかで

1番仕事の事に詳しい方でした。

 

そんな人が

  • 服装はラフでいい
  • 掃除も適当でいい
  • 仕事も面倒だから適当でいい
  • 敬語は堅苦しいから適当でいい
  • 朝もゆっくり適当でいい

と甘やかしてくれたので、

一瞬で私はダメ新人に変わっていきました。

ほんと自分の人間性を疑います。

 

ほかの船員の人達も、

「あいつは、ガラ悪先輩に可愛がられているからある程度目をつむるか。」

という感じでしたので

ますます調子に乗って行ってました。

でも、調子に乗っているなんて

自分では分からないものです。

 

気がつけば乗船1週間目には

挨拶が

「おはようございます」

から

「おざーすっ」

になり、髪が金髪になっていました。

 

それでも、ほかの船員さんは何も言わず

ただただそのガラ悪先輩の金魚の糞

みたいに私は付いていくばかりでした。

 

 

という感じで少し長くなりそうなので

今回は前置きまでで次回本編といきましょう。

それでは、今日も最後まで読んでいただき

ありがとうございました!