船員の私がパワハラを告白するまで。決断の勇気を振り絞った転職の日まで。【2】

前回の続きです。

目次

 

これまでのあらすじ

  • 船の高専に入学
  • 大して勉強もしなかった
  • そこそこの船会社に入社
  • はじめは緊張しまくりで、ざ、新人ぽかった
  • 1週間で色々と甘やかされる
  • 1週間で挨拶が「おざーすっ」になる
  • 1週間で髪が金髪になる ←いまここ

 

とまぁ、そんなこんなで

ここからが本編なんですが

まず金髪になった経緯を書くと、

 

悪ノリのはじまり。まさお金髪になる

ある日飲んだ勢いで

ガラ悪先輩が

お前も髪染めろよ、ブリーチもってるから

と言ってきたので、普通に断ったら

かなり不機嫌になりました。

 

しかし、流石に金髪はまずいと思ったので

新人が髪染めたらまずくないですか?

と聞いてみたら、

大丈夫、なっつったって俺がついてるんだから

なんか言われたら俺に言えば大丈夫

と言って笑顔になったので

流れで染めたと言うかんじです。

晴れて、新人仕事ろくにできない金髪野郎

が出来上がりました。

 

次の日、船員さんたちにいつも通り

挨拶すると、案の定船長には笑われましたが

笑って終わりでした。

問題なのはガラ悪先輩より年上の中堅クラスです。

船長たちは笑っていましたが、

やはり中堅クラスはいい顔をしませんでした。

まぁ、なんというか。

一線を越えた感がありました。

こいつやり過ぎじゃね?的な。

 

しかし、私にはあのガラ悪先輩がついてるから

大丈夫。と心の内で開き直っていました。

 

 クズ化が止まらなくなる

それからと言うもの

その先輩との晩酌が増え

これ以上飲んだら明日起きれません

と言っても

俺も起きないからええよ。

と言う感じで朝寝坊して行ったり

 

見事なクズっぷりを発揮していきました。

 

悪ノリも止まらない

しかし、今考えてみると

その時くらいからでした。

その先輩の悪ノリの度が過ぎるようになったのは。

自分では少しずつ仲良くなってきたかな

と勘違いしていたのですが

恐らく少しずつ着ぐるみを

脱ぎ始めていたのでしょう。

 

それからと言うもの

少しずつではありますが

ガラ悪先輩の悪ノリは過激になっていき

 

  • 次の日のことも考えず晩酌が夜中まで続いたり
  • ノリで坊主にされたり
  • 寝ていたらいきなり部屋にはいってきて、灰皿を撒き散らしたり
  • 次の日切る予定の作業着を夜中に洗濯されたり

 

気付く私。 

流石に私もバカではないのでこの位になると

「この先輩やばいわ。」

と考えるようになりました。

 

しかし、今まで散々この先輩に甘い蜜を

吸わせてもらってきて、

ロクに仕事も覚えてない新人が

この先輩の後ろ盾なくしたらどうなるのか

と考えただけで寒気がしたので

あまり考えないようにしていました。

 

そうです。

私はこの頃すでに

抜ける事の出来ない

深〜い深〜い沼に

片足をもう入れている状況だったのです。

 

だいたいこの頃で乗船して

3週間程だったとおもいます。

 

そしてちょうどこの頃から、

ガラ悪先輩の新たな楽しみがはじまったのです。

それは、私にご飯をたくさん食べさせること。

 

最初は

俺の分も食えよ。

程度だったのですが

 

次第にエスカレートし

朝には白飯4杯

昼にはカレー5人前

夜はみんなと同じ食事と袋ラーメン5玉

になり、満腹に身体が耐えられず

半端じゃない睡魔に襲われるようになった話は

次回したいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき

ありがとうございました!